第5章 ※ 25章 決戦と喪失の後
「大丈夫です、私に委ねて下さい」
いつの間にこんなにも妖艶な笑みを浮かべるようになったのか……そんな事を熱に浮かされた頭で考えている間に、は再びモノを口へと含んで動き出した。
視覚的にももちろんだが、粘度のある水音が静かな部屋では一際大きく響き杏寿郎の意識を朦朧とさせていく。
それと共に欲を吐き出したくなる衝動に駆られ、抑えようとしても腰が勝手に動きの口内の奥へと進ませてしまった。
「っ、このままだと君の口に……っ顔を!」
今度こそはと頭を手で包み込んで引き離そうと力を入れるも、事もあろうかは杏寿郎の太腿を掴み全力で拒否してきた。
(もう限界だ……)
杏寿郎はの頭を引き離すことは叶わず、そのまま欲を吐き出した。
「はぁ……はぁ…… 、君は全く……早く吐き出しなさい!俺の手で受けるから」
汗ばんだ体を起き上がらせ、は杏寿郎の顔と手を交互に見遣っている……本当にここに吐き出していいのか迷っているのだろう。
「なぜ迷っているんだ?!」
……ゴクンッ!
杏寿郎の声に驚いたのか……吐き出すことをせずの喉を通っていった。