第2章 一緒にお昼寝【芥川夢】
[慈郎くん…、慈郎くんっ]
跡部くんに慈郎くんを探してくるように言われて探していれば、気持ちよさそうにお昼寝している慈郎くんがいた。
名前を呼んで揺すってもそうそう起きない、困ったな…。
[……ん?]
よくよく見ると子猫が慈郎くんの頭の上にいた、まだ小さいし髪の色と似てて気づかなかった。
ミーミーと小さな鳴き声をあげ、慈郎くんの髪の毛であそび始めた。
芥川[……んぅ?……]
すると珍しく慈郎くんが目を開けた。もしかして、この子が起こしてくれたのかな?
芥川[あれ……柚月ちゃん?…もしかして、お昼寝一緒にしたいの?]
[違うよっ、跡部くんに慈郎くん呼んできてって言われてるの、なかなか起きないから困ってたらこの子が起こしてくれたんだよ?]
そう言って子猫を抱きあげれば子猫はミーミー鳴いた。
芥川[そっかぁ……ん〜でも俺まだ、眠いなぁ……そうだ]
そう言うと私と子猫を包むように抱きしめられた。
[きゃぁっ!…じ、慈郎くん??]
芥川[このまま一緒に寝ようね〜]
いいような悪いような……でも、気持ちいいな。
宍戸[慈郎のやつどこで寝てんだ?]
日吉[そういえば柊先輩も帰ってきませんね]
忍足[あかんで跡部、俺の柊ちゃんが帰ってけぇへん]
跡部[忍足、てめぇどさくさに紛れて何言ってやがんだ?]