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僕らの青春はE組で

第2章 出会い【後編】


前回のあらすじ!
初日をサボった!詳しくは前回参照!

そして私は今。屋根の上に居る。

何?って言葉の通り。E組の教室がある、旧校舎の
建物の上。そこに、赤羽君と2人で座っている。
そんな妙な状況の中、彼は自然に話しかけてきた。

「ねぇ、君。名前なんて言うの?」


「浅葱 柚稞。適当に呼んでいいよ」

これまた適当な自己紹介だった。

でも、
彼と出会う前の私なら、体が固まって、
上手く返せなかったと思う。

ただ、今は何故か普通に返せる。脈も静かになってきた。
何だろう。どうしてかな。


赤羽君の独特な気配のおかげかな。
少しありがたいかも

「ところでツッキーはさ、」


前言撤回!!


「え?ツッ……」
「え?」

前の私に普通に戻った。
多少の殺意とともに。本当に小さな殺意だけど。
例えるなら蟻(あり)くらい?


「っははw!ツッキーってばおっもしろいね〜」


「いやその……赤羽君が一瞬でツッキー呼び
順応すんのも突っ込みたいんだけど」


なんかこう……この人はゼロ距離だ。

(下の名前で呼ぶの恥ずかしい……)とか、
(目を合わせるとドキドキする…)
とか。そんな概念が無いというか。



ありきたりな「ドキドキ」じゃなくって。


彼にどんどん引き込まれていくような……


「業でいいよ?」

「……」


……こんな所とか…


今まで出会ってきた男の子の中でも、

業はとても妙で。

独特で。

私は ーーーー

彼のことをもっと、知りたいと思った。





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