第1章 兄妹:花宮真
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あ『おにーちゃぁぁぁあん』
花『うるせーんだよバァカ騒ぐな』
あ『酷い!私ね私ね霧崎第一にしようと思うんだ!!!』
花『はぁ?馬鹿のお前が?ふはっいいんじゃね?……』
あ『本当!?じゃあお兄ちゃんと…
花『てゆーとおもったかバァーカやめとけ』
あ『酷いよお兄ちゃん。お兄ちゃんはこと嫌いなの?お兄ちゃんは…ふぇ…』
花『ちょ泣くなよ』汗
あ『だって…ひっく…うぇ…はお兄ちゃん大好きなのにひっく…お兄ちゃんは』
(好きに決まってるだろ?
お前に変な虫がつかないように
俺がどれだけ頑張ったのか
お前は知らないだろう。)
花『好きだよ……』
あ『え?なんて?ひっく…』
(ったく。ついつい口にだしてしまったじゃないか)
(努力もしない頑張るのが嫌い。
一生懸命なやつは潰したい。
そんな俺が、
こんなプライドが高い俺が
どれだけひっしこいて妹のために
頑張ってるか…)
花『泣くな。目が腫れるぞ』
ポンポン……
あ『へへへ〜』
花『なっ、なんだよ///』
あ『お兄ちゃんのおっきな手でポンポンされると落ち着くの』
(あー。その笑顔だよ。
俺が世界で一番守りたいもの。
その笑顔のために俺はプライドを
捨てたんだよ。)
花『勉強教えてやるよ』
(ちょうど守るものが近くにいていいじゃねぇか)
あ『ほんとぉ〜?お兄ちゃん頭いいもんね!』
花『ったりめーだろ』