第1章 夢で会ったキミへ
「どうやら俺達ァ踊らされてたらしいなァ。なぁ…飛脚の兄ちゃんよ」
そう。桂と一緒にいたのは今朝小包を押しつけた飛脚の男が居たのだ。確実に桂にハメられたと察した銀時。
本当に、今日はついてない。
「あっ ほんとネ!!あのゲジゲジ眉デジャブ」
「ちょっ…どーゆー事ですかゲジゲジさん!!!」
「全部テメェーの仕業か桂。最近世を騒がすテロも今回の事も…」
「たとえ汚い手を使おうとも手に入れたいものがあったのさ…銀時、この腐った国を立て直すため再び俺と共に剣をとらんか?」
桂小太郎と坂田銀時はかつて攘夷戦争に参加していた。
天人から恐れられ、味方からも恐れられた武神。それが白夜叉 坂田銀時だった。
「我らと共に再び天人と戦おうではないか!それをきっと……も天で望んでるっ」
「───…ッ!?」
悲しそうに目を伏せた桂が苦しそうに呟いた名前に銀時の表情に一瞬影を落とす。
——吉田。
かつて共に育ち共に戦場に向かった、誰よりもこの国を愛し、人を想っていた彼女は
「が好きだったこの国を…侍の国を立て直すため俺と一緒に剣取ろう。お前もまだを忘れたわけではなかろう!
彼女もきっとそれを望んでいる!!!」
あの戦場で命を落とした、銀時達の大切な人。