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【銀魂】不死蝶の舞姫

第2章 思春期は理解不能


沖田side




「ゲホッ…な、何すんだテメェ…」


咽せ混みながらキレ気味に睨みつける。 



『あ?てか、なに一人でサボってんの。サボるならサボるって言ってけよ!』


「ずるいじゃん!自分だけ!!」と真剣な顔で言うさん。サボるのにわざわざ上司の許可をとる奴がどこに居るんだ。
この人バカなのか?いや、バカだった。
感情が表情に出ていたらしく「なんだその顔は」と睨まれる。俺は皿に残った一本の団子が目に止まり、その団子を掴み上げ



『大体見廻りサボる時は一緒に、もごッ』



とりあえずそのうるせェ口を塞ぐ為、団子を突っ込んだ。突然の異物に驚いて固まった(なまえ)さんだったが、団子だと分かるともぐもぐと口を動かし始める。ごくんっと音を立てて団子を飲み込んだ。



『……いきなり何すんだよ』

「てっきり食いたくて騒いでるのかと」

『人を食い意地張った奴みたいに言うな!!はぁー…もういい』




「お金ここに置いておきます!」と隊服のポケットから小銭を取り出して団子屋の椅子に置いたさん。そのまま俺の手を握り、「行くぞ」と歩きだした。俺の手を引いてどんどん進んでいく後ろ姿を見つめる。




『たくっ…お前は毎度サボりすぎ。探すこっちの身にもなれよ!』



手を繋がなくても今更逃げたりもしない。それに先程から民間人から向けられる視線が痛いのは気のせいでは無いと思う。本人は気付いてないみたいだが、周りから見たら男同士が手を繋いでいるように見えているのだろう。

俺から見たらどう見てもさんは女だ。だか町を歩く奴らはそんな事は知るはずもない。仕方ないと言えば仕方ないが、握られている手は俺の手の半分もない小さな女の手だと改めて思う。

簡単にバレそうなのに…よく今までバレなかったな。



(それにしても、つめてぇな)



女は冷え症だと昔姉上が言っていた事を思い出した。楓さんの指先は冷たく、少しでも体温をわけてやろうと軽く握れば



「……ッ」




答えるように握り返された。
この人、分かっててわざとやってるのか?そんな疑問は未だぐちぐちと文句を言い続ける姿に無意識な行動である方は明白で、それが無性に悔しくて

少しだけ…"意識させたくなった"。





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