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未来へ繋ぐメッセージ【アイナナ/Re:vale】

第37章 冠番組



TGCの衣装合わせや曲の打ち合わせが順調に進む中、無理矢理終わらせた引っ越しの片付けに追われていた。

千の引っ越しは事務所総出でやったから、めちゃ早かった。
本とか服とかそういうのは千が自分でやって、食器とかキッチン周りの物はうちが勝手にやっておいた。
百と買ったお揃いのマグカップも置いてある。
貰ったときの千は本当に嬉しそうに喜んだ。

私はお父さんが組み立て終わらせてくれてて、位置変えたり、重い物運ぶのを手伝ってもらった。
千は食器類を洗ってくれてる。

「七桜、あと片付ける段ボールある?」

「えっとぉ・・・」

「これ何も書いてないけど開けてもいい?」

「うん、いいよ」

百が段ボール開けて中を見ると、勢いよく閉めて顔を赤くしてる。
まさかっ...

「見た?」

「ご、ごめん!でも、わざとじゃないよ!」

「わかってる。うちが開けていいって言ったんだし。百、パソコン繋いでくれる?」

「わかった。そんな気にしないで、その内見るんだしさ」

そう言ってパソコンの方に行ってしまった。
その内見るって...そうかもしれないけど...そう思いながら下着を閉った。

だいぶ片付いて、防音室の具合を確認するためみんなには部屋に居てもらって、ドラムをめちゃ叩いた。
戻って聞くと聞こえなかったって言われてホッとした。
近所迷惑になるのは困るからね。

それぞれ、マンションの合鍵を持ってる。
うちの部屋はカードキーだから、予備の普通の鍵の方を2人に渡した。
片付けも終わって、みんなにお礼を言ってうちは叔父さんの家に帰る。
叔父さんと紡にお世話になったことをお礼して、小鳥遊家で晩ご飯を一緒に食べてから、マンションに戻った。
今日から1人暮らしが始まる。

お風呂から出てパソコンをいじってると、百から電話がきた。

「もしもし?どしたの?」
「今なにしてた?」
「パソコンの設定してたとこだよ」
「話してて平気?」
「うん、初期設定中だから大丈夫だよ」
「TGC終わったら、冠番組始まるじゃん?だから、その前にどっか行かない?」
「どこ行く?百行きたいとこある?」
「いっぱいあるけど、天気とか仕事終わる時間によるかな」
「じゃあ、その日に決める?」
「そうしよっか!」

それから、なんのゲーム一緒にするかとか色々話してたら結構長い時間になってて電話を切った。


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