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未来へ繋ぐメッセージ【アイナナ/Re:vale】

第28章 活動状況



私のギブスはその日、大輝の手によって無理矢理取られた...

目を覚ますと、自分の部屋のベットで寝ていて千と百が心配そうにこっちを見ていた。

「七桜さん、気が付きました?良かった・・・俺、遥人さん呼んできます!」

百はそう言って部屋を出て行った。

「大丈夫?あの人、随分と強引な人だったけど。モモくんは知ってたみたいだったけど、腕は確かなんでしょ?あの人が連れて来るんだから」

「まぁ、専門だしね。そうじゃないと困るよ・・・」

少しすると、百がお父さんを連れて戻って来た。

「大丈夫か?痛み止めの薬とサポーター何種類か置いてったから合うやつ使えって。今日はゆっくり休め」

ポンと頭に手を置いて、お父さんは出て行った。

「大袈裟に騒いでごめんね。ビックリしたよね」

「そんな、それだけ痛かったってことですよ。無理しないでくださいね」

「・・・七桜、相談があるんだけど。モモくんも一緒に聞いてほしい」

何だろうと百と不思議に思う。

「とりあえず、Re:valeのライブは七桜のリハビリも終わって演奏が出来るようになってからにしようと思ってる。それまでは、歌とダンスのレッスンを続けよう。僕は楽器のレッスンもする」

「そんな、リハビリまで終わるの待ってたら遅くなるよ?」

「ライブするなら七桜の演奏は絶対あった方がいい。あと、新しい衣装も必要でしょ?色々と忙しいけど、今からできる準備はしておいた方がいいと思って。だから、手伝ってくれないかな?七桜は万と一緒に裏方やってたし、名刺の整理もしてたでしょ?だから、僕にも教えてほしい」

千もちゃんと考えられるようになったんだ...

「手伝うっていうか、一緒にやって当然でしょ」

「そうですよ!俺にも教えてください!手伝います」

「万がいなくなって、七桜が怪我して、モモくんには説得されて色々考えたんだ・・・僕は何もしてなかったんだなって。すべてを万と七桜に任せっきりだった・・・そんな自分が嫌だと思ったんだ。2人が気付かせてくれたんだよ、ありがとう」

「ユキさん・・・めちゃくちゃイケメンです!」

「ハハッ、そうだね。千、イケメンだよ!」

そう言って、3人で笑い合う。
ちゃんと千が考えてくれて良かった...
千も成長したんだね...



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