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Lapis Lazuli 瑠璃色の愛 ~初恋と宝石Ⅵ 気象系

第9章 大切な者達の為に…


久方振りに童心に返り

『夜か昼かじぞサマかテッポウか石か』

 を楽しんだ私達。


「なぜであろうな? 昼の時に声をひそめてしまうのは」

潤兄上様が、笑いながらそう言うと。


「夜の時に、反対に笑いたくてしょうがなくて困ってしまいました(笑)」

智殿も、苦笑している。


「じぞうサマの時に、誰かが、くしゅんって必ずくしゃみをしますしね?」

和也様は、ニヤリとした笑いを浮かべ。


「テッポウの時は、当たりそう! って思ってつい静かに場所を動こうとしてしまいました」

 なずなも笑顔で返している。

「石ころの時はいつも、誰かにわざとぶつかりに行って、皆で大笑いして、直ぐに誰かが鬼に捕まりましたしね(笑)」

 私も皆につられて、笑ってしまったの。


雅(わたしは ちいさすぎて まけてしまうの)

「ひる!」

(どうしよう…… つかまえられないよぅ)

 なきそうになってたら ショウひめしゃまが わたしに ちっちゃなこえで。

「夜とかテッポウにしてごらんなさいな? みんな話せないからよく耳すませてごらんなさい? きっと雅若様でも捕まえられますよ?」

 って。

 ほんとうに いつもなんでもよくきがついて やさしてくれる ショウひめしゃま。

 でも いまは かなしそうな かおを されてる……


 なずな(翔禾姫様…… これからお辛い想いされるのでしょうか…… お可哀想に…… 私が傍にてお支え致しますから……)

潤(翔禾姫…… 大切な妹…… そなただけを苦しめたりなぞせぬゆえ……)

智(翔禾姫…… 初めてお逢いした時から私は…… 必ずお守り致しますゆえ……)

和也(翔禾姫様…… 幼き頃から私は ……必ずお守り致しますゆえ……)




和也様、智殿、雅若様、潤兄上様…… 私が、貴方方を苦しめる者達から守ります…… なずな…… いつも傍で支えてくれてありがとう……

 そんな事を考えながら、皆も、私を風っていてくれた事に気づきもせずにいたの。



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