第2章 柱合会議
お館様への挨拶をカナエが済まし昨夜の鬼の神社襲撃事件の状況の話が行われていた。
「今回の鬼の神社襲撃は偶然では片付けれないね。今回の玉依一族の生存者を義勇と実弥が保護してくれたおかげで、2月に鬼が増えたり強くなったりする理由が明確になったよ。」
「お館様。それはどういう事でしょうか?」
悲鳴嶼が尋ねる。
「この事については当事者に聞いた方がいいだろう。玉依姉妹をこちらに。」
お館様の言葉でひなきが退出し、程なくして襖が開いた。
「「「!!」」」
縁側の方にやって来た人物を見て悲鳴嶼を除く柱たちは息を呑んだ。
千早を纏った姉妹が手を取り合い現れた。
顔立ちも整い美人姉妹なのだが、千早を纏うことにより神秘的な雰囲気を醸し出していた。