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【呪術廻戦】白銀の鎹【五条悟】

第19章 アフター・ダンスパーティー


『…っはー、これもなかなかに美味しい…!』

ナイフとフォークでしっかりと頂く料理というよりも立食に適したメニュー。ちょっとつまめる物が多く、お酒のお供として完璧で。
色んなものをつまみながらカクテルに口を着ける。あちこちのテーブルに置かれた軽食も美味しいし。
そんな私の横に居る悟は少し呆れながら、ガトーショコラを皿の上でつついていた。

「もー…飲みすぎないでよね。ちょっと時間置いたら今回の主催者に挨拶しに行くんだから気を付けてよー?」

確かに飲みすぎないようにしないとなー…、とグラスを掲げてじっと凝視する。水色のお酒の入ったグラスの横からサングラスを掛けた悟が私を覗き込んでる。
主催者の挨拶時からアイマスクを取ってにやにやしていた悟。自己暗示で必死にじゃがいもじゃがいも…と呟いていたら悟にちょっと怒られてしまった。
"僕のようなイケメンをじゃがいも呼ばわりとは失礼だなー!?"…と。
そして"じゃがいもはじゃがいもでもジャガキッズパープルかインカのめざめが良いー!名前をせめて格好良いのにしてくんない?"……。
強かすぎるわ、この人は。

……とまあ、ちょっと正装の悟に慣れてきたので私は私でつまみとお酒で硝子や歌姫と楽しんでいたのだけれど、料理やお酒を取りに行くのに悟がぴよぴよ着いてくるワケで。ここに着いてから一度傑の元へ離しても、クラスの皆にちょっかいを掛けられても、それ以外はずっと離れない悟に遂にはふたりきりにされてしまった。
まあ、悟とふたりであればそう気を遣うこともなく過ごせるから良いか……、と離れた所でふたり、テーブルに取皿を置いて楽しんでいた。

ほんのり空色の液体の中、気泡が上へと上がっていくグラスの中。
結構甘めのお酒だからこそ飲みすぎてしまいそう。

『甘めのお酒だから飲み過ぎちゃいそう……そろそろノンアルに切り替えてくかなー…』
「うんうん、酔うとオマエ、いつもより大胆になっちゃうからね。ここではちょっと慎ましやかが良いかなー?」
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