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【呪術廻戦】白銀の鎹【五条悟】

第15章 縛りの為の呪物


困惑した顔の悟。今更言い訳しても意味が無いぞー?

「えー……キミちょっと顔険しくない?お土産を買うか買わないかの話、だよね?」

それから脱線した話だよっ!と喉まで出かけたのを引っ込めつつ、にーっこりと笑う。
別にお土産自体を買うなとは言ってない。場所を取るから、と一発ネタみたいなのに無駄遣いをするなと言いたいのであって。

『お土産の話はさ、あのでっかいのは駄目だけど、小さいもの…ストラップとかステッカーみたいのだったら文句は言わない様にするよ』

……文句言いたいけれどね。
きょとん、とした表情の悟。少しずつ喜びの顔に変わっていく。

「マジで?やった、手続き終わったらさっきの店いこっ!ステッカー買って恵の部屋の玄関に貼り付けてやろーっと!」
『それは……止めときなさいね?悟だけじゃなくて保護者の私まで怒られるんだから…』

聞いてるのか分からないけれどとても機嫌の良い悟にぐいぐい引かれて私達は買い物を済ませた。目を離さないようにしないと先程買ったステッカーが伏黒の部屋に貼られる可能性がある。
……シールはがしスプレーを用意しとく必要もあると言い切れるくらいに、この男はやる。
確認するように楽しそうな悟を見上げた。ステッカーを眺めて財布にしまい込んでる彼。

『絶対に迷惑をかけないんだよ?シールはコレクション程度に収めときな?』

にこーっと笑う悟に嫌な予感しかしないんですが。

「それ、フリだよね?恵の部屋の扉に貼ってこいって指示?」

『ちげーよ?何その、小さな子供に豆を与えると鼻に詰め込むから気をつけましょう、の注意の後に鼻に詰め込んだ兄貴みたいな反応』
「詰めたのかよ。
……ウン、ワカッタ。僕、恵の部屋にシール貼らない(やろーっと!)」

……本当に気をつけよ。こいつぁ、絶対にやるって顔してるもん…。超にこにこして反省とかしてないもん…。

このままの流れでお昼に沖縄の名物料理を食べて、そこから宿泊ホテルへと私達は車で戻っていった。
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