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【呪術廻戦】白銀の鎹【五条悟】

第15章 縛りの為の呪物


手の伸ばし撫で付ける。どうせ悟もワイヤーや形状記憶を掲載してんでしょ、と思ったらサラ……、と素直にミミズクモードが解除されてスンッ…と気分がすっ飛んでいく。

『……チッ、サラサラ野郎め、女の敵では?』
「えー…爆笑してたと思ったらキレ始めて…なにハルカ、情緒不安定?」

──沖縄に来て二日目に入った。

筋肉がしっかり付いてるせいか腰が痛そうに見えない悟はベッドから飛び起き、カーテンを開けに行った。シャッ、と短い音、そして「うおっ、眩し……、目がっ…目がぁぁ…っ!」とどっかの映画作品のマネをしてる。

『はいはい、バルスバルス…すっごいねー、部屋も快適だけどさ、外…爽やかな景色じゃん!』

ここからでも見えるのはちょっとしたテラスと、その先の白い砂浜、エメラルドグリーン、地平線より上は爽やかなスカイブルー。
ムスカモードを止め、窓をそのまま開けた悟、風が入り込んできた。
朝から心地よい風と強い日差しが非日常感を出している。部屋のアロマの他に外のほんのりと香る潮風が南国感を出していた。
まだ起きたて、眠そうにふにゃりと悟が笑う。

「なーんか、デートっていうか、ハネムーンみたいだねー」
『んー、そうだね』

ゆっくりと掛け布団を自身で剥ぐ。ああ、やっぱり…。
昨晩何度も激しく濃厚に互いを求め合ってベッドがとんでもない事になっている。不快感あっても良いやと薄手の掛け布団を被って寝たけれど悟の出した精液や私から溢れた愛液で腰回り周辺がべとべとしていたり。
これには思わず苦笑いも出る。

『シーツ交換とかそういうサービスある?流石に今晩も汚すといってもこの状態で……ねえ?』

今晩もするのは分かってる、だからこそ始めから跡のある状態でするのは躊躇っちゃう。
私の手を掴んだ悟は浴室方面へと引っ張り出した。口に出さずとも早く早くと急かすように。

「流石にあるってば。とりあえずシャワー行って朝飯食ったら軽い散歩しよう!ほら、ふたりっきりの沖縄なんだよ?
ね?楽しむでしょ?」

『そりゃあ………うん。楽しむーっ!』
「でっしょ!そうこなきゃね!」

きゃっきゃっとはしゃぎながら、朝の支度をしてシャワーを浴び、服に着替えて化粧をしてホテルの朝食に向かった。
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