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【呪術廻戦】白銀の鎹【五条悟】

第8章 スキルアップ


「……任務とはいえさー…どうして無茶するの」
『任務だから?じゃないの?』
「そうだけどそうじゃないんだよなー!それに連絡くれないのは僕だって寂しいのに……本気でさ、心配して医務室に通ってもキミはずっと眠ったままだし」
『それは、ごめん……』

右手で頭を撫でるとぐりぐりと肩にすり寄る悟。
耳元でふふ、と笑う声とそれに続いて囁く悟。

「帰ったら覚悟しておいてね?」

ちゅ、と短いリップ音と刺す痛み。数度首の目立つ所に悟はキスマークを付けている。
だから十分に皆が関係を知っているだろうにこの人は…っ!
私はその場所に手を触れると反対側の肩や首筋へと切り替えてる。

『……っ、またそうやって!』

首筋に所有物であるという印。更に2箇所程追加されてしまった。笑った吐息が掛かってぎゅっと背後から抱きしめたままに悟は言う。

「隠しちゃ駄目ね、隠したら…そうだな、オマエはぐっすりと眠ってただろうし睡眠時間は要らないよね?だから朝まで俺に抱かれて貰うから」
『それ無理……』

授業はとっくに始まってる。確か英語だった。悟の気はまだ晴れないみたいで。
緩められた腕、肩に当てた手が私にこっちを向けと引かれてるので悟の方へと向けばそのままに口付ける。
体の疲れはベッドで消えたけれど悟に触れて、こうして互いに抱きしめあっていると胸の奥底から何かがバターみたいにとろけていくようで。好きで好きで、心が融かされていく。

『……悟、好き』
「ククッ、何?今日すっごく素直なハルカじゃん。こんなんじゃあまだ授業にいかせてあげられないね」

建物の影で少し肌寒いのに抱き合った私達は互いの体温で温かい。
授業は確かに大事だけれどもう少しだけ私は恋人の胸の中で過ごす事にした。
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