• テキストサイズ

【呪術廻戦】白銀の鎹【五条悟】

第21章 僕の初恋をキミに教えてあげる


昨日悟から聞いた任務については人には話してない。こうもクラスメイトや先輩達と慣れてきたら呪術師の相性とかでも学年の壁を越えて駆り出される事はザラで。
一年の私と他の学年、もしくは京都の誰かと組むんだろうな、くらいに考えられていると思う。まさか私ひとりで行くとは思うはずもないし…。
朝礼が終わりドア付近に待機してる悟。やるとなったら本当に行動が早いんだよな、と席を立ち上がった時に野薔薇に「ハルカー、」と声を掛けられて振り返る。

「いってらー。ちゃんと五体満足揃って生きて帰って来なさいよー」

ひらひらと手を振る野薔薇に全力で言葉を返したのだけれど。

『……大丈夫、今日は調子良いしね。縁起でもないこと言わないでよ。私は本日、数学のある座学から逃げるけどねっ!まあ、帰ったら皆でソフドリで一杯やろうよ』

あれ、自分で言っててこれフラグなんじゃないのかな、と気が付いた時には「死亡フラグを畳み掛けてんじゃねえよ…」と冷静に伏黒に突っ込まれていた。
いつまでも教室に残ってられないよな、せっかちさんも居るし。教室から見える位置に居ない、と廊下を覗けば散歩中に振り返る犬の様に数歩進んだ先で待ってる悟。あまり待たせたら後々めんどくさくなるし、任務であるなら早く行かないと。
『じゃ、行ってくる』そう3人に手を振って私は悟に着いて行った。


****


『あれ?今回の任務には補助監督生とか居ないの?』

車の元へと行くと運転席に乗り込む悟。いつもの補助監督生が運転するって展開じゃなかった。彼も運転が出来るのは知ってるけどさ…?
キャンプの時はワゴン車だった。普通車も運転大丈夫かな?心配になりながら、アイマスクを下げてサングラスを掛ける悟を見る。少し下げているサングラスの上から、上目遣い気味の青がこちらを覗く。

「途中まではオマエとふたりっきりで行きたい。早めに済ませたかったからね、傑と相談して問題の呪物については今日にしとけって話しになったの。それに急遽入れた任務、補助監督を借りるよりは天才の僕が補佐した方が良いでしょ」

長く放置してはいけない、あの手錠とは違う危険を孕んだ呪物なのか、と妙に納得しつつ念の為に本当に任務だけなのかっていう質問を悟にする。

『一応確認するけれどデートじゃないよね?』
/ 2273ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp