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【呪術廻戦】白銀の鎹【五条悟】

第21章 僕の初恋をキミに教えてあげる


186.

『おはよー』
「「「はよー」」ッス」

眠い、目がしぱしぱする。いつもよりもやけに昨夜しつこかったような気が……。睡眠不足を感じながら自分の席に着席した。今日は朝から座学ばっかだ、眠ってしまわないようにしなきゃ。ミント系のお菓子あったかな?とポーチを漁る。棒付きの甘い飴や個装されたオレンジの飴といった餌付け用…甘いのしかない。フリスクでも今度から入れておくべきだな…。
このまま座ってたら眠気が増してくる。悟はどうせすぐ来ないんだし、私も朝からダベっていよう。そんな私の耳に届くのは一歩一歩の幅の大きい男の足音。それがドアの前で止まる。
勢いよく開け放たれるドア。すぅ、と息を吸い込む悟。

「おはようサンクチュアリー!」
「…っ!先生、おはようサンクチュアリー!」

共鳴したテンション。悟の朝からのテンションに着いていけるのは一年ではただ一人…虎杖だけ。ってことで朝っぱらから教室が騒がしくて野薔薇が耳を塞いでる。伏黒も迷惑そうな顔をしていた。

「朝っぱらからうるせーな、あんたらっ!」

ていうか早くない?と遅刻してない気がしてばっ!と勢いよく壁掛け時計を見る。チャイムすら鳴ってない。なんてこったい、悟が遅刻をしてない…だと…!?
ちょっといつもよりテンションが高くそわそわしてる悟の様子をじっと見る。なーんか、様子が変だぞ。疑いながらも悟に急かされた野薔薇の号令を終えて全員が着席をした。

「今日は皆予定通り課外学習ナッシングの午前は座学午後は体術ねっ!
……で、ハルカについてなんだけれどキミは個人で行って貰いたい任務がありますのでホームルーム後すぐ高専をデッパツします、朝礼終えたらそのまま車庫に行くよ」

教卓に手を着いて連絡事項を伝えていく悟。昨日言ってた任務についてかもしれない。随分と早い事で……。
なら、この異様なテンションも理解出来る。あれだ、遠足にそわそわする生徒。落ち着かない、卒業アルバムとかであちこちの写真に出張しちゃう元気な子だ。

……てか悟、今デッパツって言ったな…。

『デッパツ言うな、出発言え。どんなツッパリキメたがってんだ』
「えっ韻を踏んでんの?YO!YO!僕とバトっちゃう?別に良いけど今回キミにやってもらう任務の呪物回収は違法マイクじゃないんだよねえ…」
『ラッパーじゃねえよ??どこのディビジョンだよ』
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