第28章 ※情④
「……っ…皆実……」
「………ぁ…はぁ…ん……っんん」
キスの最中に漏れる声が、淫らに彩られる。
捲れ上がったスカートを気に留めることもなく。
その熱を膨らませるように自分の腰を揺らしたら、五条先生が苦しそうに息を吐いた。
「バ……カ…っ。……そんなことまで……宿儺に…教え…こまれたか?」
違うよ。違うから。
だから今は……五条先生以外を、考えさせないで。
「これ……いや…ですか?」
五条先生が嫌なことなんて、したくないよ。
このやり方じゃ、五条先生が気持ちよくなれないなら……。
「なら……先生…が……きもち…ぃ…こと……教えて?」
先生が気持ちよくなる方法を、私の身体に教え込ませて。
「……先生だけの、ものに……なりたいよ……」
全部忘れるくらいに、五条先生の熱で愛して欲しくて。
五条先生が動きやすいように、私は自分の行動すべてを止めた。
手も足も、全部。
五条先生が暴きやすいように、折り曲げて広げて。
「五条…先生の……好きな…ように……私を…抱いて」
痛くても、苦しくても、なんでもいいから。
早く私を……五条先生の呪いで、いっぱいにしてほしくて。
はしたない願いに支配される私を、五条先生の色欲に濡れた瞳が見つめた。
「……『やめて』は、聞かないからな」
そんな忠告を口にして、五条先生が私の制服に手をかける。
学ランもその中のワイシャツも全部、すでに宿儺に解かれた後だから、私の肌を簡単に晒した。
ボタンのかかっていない制服は、いとも簡単にベッドの下に捨てられて。
キャミソールの下、乱雑にたくし上げられたままのブラジャーが、私の胸を隠せずに。
熟れた赤い実が宿儺に味見されたことを、五条先生の瞳に如実に伝えた。
「宿儺に触られたところ……全部、教えろ」