第22章 ※雨後②
《……っ、あぁ、……誠に、良き器だ》
質量のある硬い肉棒が私のナカを押し広げて、どんどん入り込んでくる。
痛い、だけなの。
こんなの、全然……。
《気持ち良すぎて……涙が止まらぬか?》
私の涙を舐めて、宿儺がそんなふざけたことを聞いてくる。
気持ちいいわけない。
気持ちいいはずがないの。
《そう、頑なになるな。……オマエの身体は俺を求めている。それが真実だ》
違う。
求めてなんかない。
これは、ただの契り。
宿儺との交わりに、意味なんてないの。
「い、ゃ……ぁ」
頑なでも何でも。
身体がどんなに宿儺をゆるしても。
心は絶対許しちゃいけない。
「や、……めて」
《そんなにも……調教されたいか?》
抵抗を口にする私の腰を抱いて。
宿儺がそのまま私の身体を勢いよく突き下ろした。
「あ……きゃ、ぁあっ」
宿儺の膝の上、完全に座り込んでしまえば、宿儺の昂りが私の奥深くを突き刺す。
痛みに、身体が軋んで。
極度の痛みに身体が痺れて、ナカが小刻みに震えてしまった。
《……っ、皆実》
宿儺の表情が歪む。
でもその歪みが愉悦の色を帯びていることに変わりなくて。
《……根元まで咥え込んでおいて……まだ、『嫌』と答える気か?》
「……っ」
宿儺の手が私の頬に伸びる。
私の両頬を支えた宿儺が私の唇にキスを落とした。
逃げることを許さないキスが私の呪力を果てなく奪う。
《今、オマエを抱いているのは……この俺だ》
わざわざ、そんなこと言う必要ないのに。
なんで言ってくるの。
分かってるよ、そんなこと。
五条先生はこんな乱暴な抱き方しないから。
《だから……俺を、見ろ》
「あ、っ……んんっ、ぅ、…っひ、ぁ」
宿儺の腰が私を突き上げるように、激しく動く。