第19章 大波乱⭐︎一年生親睦会③
「そりゃそうだろうね。結局5回くらいシちゃったし」
「具体的な数字を言わなくていいです」
わざわざ数えてないし、数える余裕も当然なかったから知らないし。
「ずっとかわいかったよ、皆実」
「聞いてないです」
「口では嫌がるくせに、めちゃくちゃねだってくるし」
「覚えてません」
「もっともっとって、僕に抱きついて」
「もう何も言わないでください!」
絶対わざとだ。
私が恥ずかしがるまで言ってくるつもりじゃん。
もう本当最悪。
やっと感情が追いついてきて、いろんな恥ずかしさが込み上げた。
私がギュッと目を閉じたら、五条先生がクスリと笑って私の頭を撫でた。
「ウソウソ。怒るなよ」
怒るよ、こんなの。
冗談にならないんだよ、バカ。
薄く目を開けてみたら、五条先生がちょっとだけ困り顔してた。
「ごめんね。初めてなのに無理させて」
また大人ぶって、子ども扱いして。
本当、最悪。
またドキドキしてくるから、触んないでよ。
「……もうしません」
「ヤダよ。僕はシたいもん」
五条先生はそう言うと、身体を起こして私に覆い被さった。
「なんなら、今からシたいくらい」
妖艶に笑って、五条先生が私の唇を塞いだ。