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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第15章 年下の男の子  お相手:竈門炭治郎


「さっき、そう言いましたよ?俺は…そのっ」

「どうしても?」

その どうしてもの言い方が
堪らなく 可愛らしいっ
ダメって言えなくなってしまう
ダメって言わなくちゃいけないのにっ

ダメって……

「みくりさん、
俺は、…みくりさんの事を考えて……」

「嘘」

「え?いや、嘘じゃないですからっ!
俺は、みくりさんの事
本当に大事にしたいと思ってますから」

そんな事を 言って欲しい
訳じゃない
そんな事 炭治郎君がどんな子かって
知ってるから 分かってるし


「だったら、……我慢するから……、
だから、炭治郎君っ」

ギュッと炭治郎の身体にすがりついて
自分の身体を擦り寄せて来て
すぐ近くでみくりさんの匂いがして


「一回だけ……、一回だけでいいの」


ゴクリ…と
みくりの言葉に小さく
炭治郎が固唾を飲んだ音が聞こえた


一回……だけ……だなんてっ

そんな事を言われてしまったら


俺が ここで できないって言ったら
きっと物凄く悲しい顔をされてしまって
そして 物凄く 
悲しい匂いになってしまうのだろうか?

こんな 強請るような
乞うような 切実な願いのする
匂いを……俺は……っ 無下にするなんて

「わかりました……、
でも、一回だけ……ですよ?」

「うん、うん。わかった、嬉しいっ」

そう言ってにっこりと笑う
その笑顔がまた とても可愛らしくて

「炭治郎君っ、大好き」

みくりがギュッと炭治郎に抱き付いて
スリスリとすり寄る

「俺も、大好きですよ
……みくりさんが、大好きです」

みくりさんの中から
俺の事が好きだって 大好きだって
匂いがとても 零れるくらいに溢れていて

こんなにも 想われてるんだって

感じてたら 凄く幸せな気持ちになっていて

目の前に居る みくりさんの事を

沢山……感じたいなぁと
しみじみと 思ってしまって

「あ、あのっ、……炭治郎っ君?」

「心配しなくても、ちゃんと……しますから、
もう、止めましょうっていいませんよ、俺も。
みくりさん、……いいですか?」

炭治郎がみくりに問いかけて来て
みくりがそれに頷いて答えると

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