イエローサブマリンの船長に溺愛されて北の海の果てへ[ロー夢]
第2章 シャチとペンギンに好かれる
ペンギン「……オレは平気っす。ただ、夕飯は魚釣ってもらえると嬉しいっす」
ロー「それじゃ、平気じゃねーだろ!料理長として、夕飯作るの欠かしたことは今までなかったじゃねーか!診察させろ!」
ペンギン「いや、だから、メインディッシュだけ釣ってもらおうと……副菜は……ちゃんと……」
どさり。
シャチ「ぎゃあ!倒れたァ!」
ロー「おい、医務室へ運べ!」
シャチ「はいっ!!」
船内の医務室にて、ペンギンはゆるやかに目を覚ました。
ペンギン「……ここは、どこだ?医務室……か?そうか、オレは甲板で意識が飛んじまって……!しまった!夕飯の準備がまだ……」
気づけばペンギンの目の前には美味しそうなご飯がほくほくしていた。
ペンギン「夕飯が……できてる。この船にこんな豪華な夕飯作れるやつはいなかったはず」
ドアが開いて、ぞろぞろ入って来る。
ロー「目が覚めたか。熱があったが、解熱剤を打った。
大丈夫だから安心しろ。
ああ、心配しなくていい。メシはが作った。
何、ぼーっとしてやがる。
まさか、自分がつくらないとプライドが許さねぇ、とかアホなことは言わんよな?」
「すみません、勝手にキッチンに入ってしまって……」
気まずい沈黙。
ペンギン「謝る必要はない。
……クルーの一員がキッチンに自由に 出入りするのに、何の不都合がある?」
「ペンギンさん……!私のこと、クルーって」
ペンギン「呼び方も、ペンでいい……」
ぱくぱく。
ペンギン「美味いだけでなく、栄養配分も考えられてる。クルーの腹も満たされただろう。ありがとう、」
「ペンさん……」
ゴツン!といきなりペンギンの頭を殴るロー。
「な……!」
ペンギン「何で風邪人をいきなり殴るんですか!」
ロー「フン……」
「あ……でもローさん口元笑ってる……訳わからないですね」
ペンギン「……あの人の考えてることは高次元すぎて、誰も分からない。普段はな。……今は、まれにみるわかりやすさだがな」