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FLYHIGH(ハイキュー)

第3章 春高予選


「歩ちゃん帰ろっか」

「うん」

私とやっちゃんは着替えて、校門に向かう

その途中で

「俺が勝つ!」

「何をっ!ぜってぇ負けねぇ!」

私たちの隣を翔陽と影山くんがすごいスピードで走り抜けて行った

「ろ、ロードワークかな?元気だね毎日」

「ほんまに、有り余ってんな」

「あっ、ごめん歩ちゃん、私委員会の仕事忘れてた!先帰ってくれる?」

「あ、うん!また明日な」



やっちゃんと別れ校門に近づくと、何やら騒がしい

それにさっき私たちを凄いスピードで追い抜いっていった2人もいる

「どうしたん?何かあっ…

「やぁ、歩ちゃん。お迎えに上がったよ?」



見慣れない他校の制服


「だいお…及川さん?!」

「歩、だい…及川さんと知り合いなのか?!」

翔陽が私と及川さんの顔を交互に見る


「あの他校のイケメン4組の橘さんの彼氏みたいだよ?」

「え、4組の橘さんって月島くんと付き合ってんじゃないの?」

「だれそれ?1年?」


野次馬のザワザワする声が聞こえる


「チビちゃん、トビオちゃん久しぶり!歩ちゃんはこの前ウチにスパイに来たんだよね?

…1人で」

影山くんが驚いた表情でこちらを振り向く

「あの時…及川さんに会ったのか?」

「え、あ、うん」

「何で…何も俺にっ

「あれー?どうしたのトビオちゃん?慌てて。それとも歩ちゃん、あの時1人じゃなかったのかな?もしかしてトビオちゃんに置いて帰られて、泣いてた…とか?」

「泣いてた…?」

影山くんはいよいよ事態が掴めない様子で困惑する

「ちょ、及川さん何の用事ですか?!」

私は及川さんの方に歩きながら訊ねる

公衆の面前でスパイだの泣いてただの、何しに来たんこの人?

「そんな怖い顔しないでよ!デートに誘いにきただけじゃん」

「誘われる覚えないですけど」

「へー、そんな態度でいいのかな?」

及川さんがニヤリと笑いながら近づいてきて


「こないだ、3年の爽やかクンとキスしてたこと、トビオちゃんは知ってるのかな?」


耳元で囁かれる


「なっっ!!」


見られてた

スガさんとキスしたん

及川さんに…


「歩ちゃんは賢いから分かるよね?自分がどうするべきか」
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