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𝐒𝐰𝐞𝐞𝐭 𝐃𝐫𝐞𝐚𝐦𝐬 【鬼滅の刃】

第1章 【1】皆に愛される最年少柱。


【伊黒の屋敷にて 〜 愛緋 side】




( 今日も平和な一日だったなあ…。毎日こんな日が続けばいいのに。鬼なんて居なければこんな事しなくていいはずなのにな。)




縁側でぼーっと月を見上げながら愛緋はそんなことを考えていた。




『どうしたんだ?もうそろそろ冷えてくる頃だぞ。中に入ったらどうだ。』



私にそう言ってきたのは師範だった。


「… 師範…あ、」

『…全く。いつになったら師範呼びをやめるんだ?お前は。』



師範はもう柱になったのだから師範呼びはやめろ。と言ってくるのだけど私の感覚的にそれは中々に難しいことで。師範と呼ぶと困ったよう眉毛を下げながら微笑みかけてくる。


「申し訳ないです。柱になったとはいえ私の師範は伊黒さんだという感覚が忘れられなくて…」


『…全く。お前は本当に可愛いやつだな。』

そう言いながら私の頭を撫でる。それと同時に私の顔も真っ赤になる。

「……あわわわ…!師範顔が近い!死にます!やめてください!!」


『お前が可愛いのが悪いんだ。いつもいつも可愛いと囃されているだろう。何回言えば分かるんだ。皆にお前の可愛さを知られたらどうなると思っている?お前はいつまで経っても分からないのか。理解不能だ。』



出た。ネチネチ…………。


『ネチネチうるさいなと思っているだろう』


「ひぃい!!!!」(ば、ばれてる、、、)


『お前の考える事は筒抜けだ。間抜けが。早く戻るぞ。』




そう言いながらも縦しまの羽織を私に掛けてくれる。なんだかんだ優しい師範が私は好きなんだ。




「あの…師範…?」


『なんだ。』


師範と廊下を歩きながら気になっていたことを聞く。


「私、そろそろこの屋敷から出ていかなければいけないのではないですか…?」


師範の屋敷で育てられ柱になってから1年経つと言うのにずっと師範の屋敷に置いてもらっている。自分の屋敷を持つつもりだったけど師範が屋敷から出してくれないのだ。




『その必要は無い。またその質問か?何度目だ?俺が出ていかなくていいと言うのだから出る必要は無いだろう。何回言えば分かるんだ?』



ネチネチネチネチ…………

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