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赤い瞳の王子様【NARUTO】

第9章 イタチ 微裏


森の中、トーコは薬草を採って家路をいそいでいた
空はいまにも雨が降りそうだ
人影がみえた
山賊かもと身構える・・

「お嬢さん、この辺に医者はいませんか?」

「どうしました?けがでも?」

「連れの具合が悪いようで・・」

「あたし、薬ならもってますよ?」

普段なら断る
怪しい男二人、しかも森の中・・・
具合の悪い人が気になったから
黒い髪のきれいな顔をした人

「・・っ・・すまないな・・」

この日は、これで別れた
おおきな町を教えた
ちゃんとしたところで見てもらったほうがいい
そう伝えた
もう、会えないと思ったら、淋しい気持になる自分にびっくりする

____何日たっただろう
森の中で、あの時の二人に会った
一人は鬼鮫と名乗り、もう一人はイタチと名乗った
鬼鮫は用事があるらしく、イタチを置いて、どこかへいった

「この前は助かった。医者もいい薬だとほめていたぞ」

「えっ・・」

思わず真っ赤になる
また会いたいと思っていたから、どきどきがとまらない

「頼みがあってきた。また薬を作ってほしい。」

「まだどこか悪いんですか?」

「体中、あちこちな。痛みがとれないと、不便だから・・」

「家、近くだから。」

まさか、男を連れ込むなんて・・
いや、客だ
薬の客、この人のためにがんばってみよう
イタチを連れ、家に戻る
薬師の独特のにおいがする
イタチを座らせ、お茶をだす

「どのあたりの、どんな痛み?」

手際よく、薬草を調合していく
イタチは金を置いていこうとするが、効果があるかわからないのにもらえない
次はもっといい薬草でいい薬を用意しておくからまた来てと、にっこり微笑むトーコ
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