第7章 ミナト 1 裏あり
数日後―――
「!!・・・いたっ・・・生きてる・・?」
「トーコ・・・目が覚めたか?」
「ヒルゼン様!!・・・私・・・」
「辛いのはわかる・・・じゃが、まだ死んではいかん・・・ミナトに頼まれたんじゃろ?ナルトを・・・」
「・・・ううっ・・・ミナト先輩・・クシナ先輩・・ううっみんな死んじゃいました・・・赤ちゃんも・・・」
「ああ・・・じゃがな、トーコ・・・ナルトも・・・一人じゃ・・・」
「あっ・・・」
「あの子は、誰も頼る人間がいない。つながりは、お前だけじゃ・・・」
「ヒルゼン様・・・私で・・良いのでしょうか」
「ミナトとクシナはお前に託したんじゃ・・トーコ、やってくれるな?」
「・・・はい。もう一度ミナト先輩とクシナ先輩のために・・・」
「誰か、ナルトを・・・」
面を付けた誰かが、ミナトによく似た赤ちゃんを連れてきた
そっとトーコに抱かせる・・
「この子が・・・ナルト・・?」
すーすーと寝息をたてる赤ちゃんを愛おしそうに抱くトーコ
そこには、消えそうな少女ではなく、慈愛にみちた母の姿があった
「これから、よろしくね・・ナルト・・」
☆おわり☆