第5章 オビト 2 微裏
今日もトーコを抱く
果てるときは、リンのことを思う
トーコも好きなやつのことを思って、俺に抱かれてる
初めて抱いたときは、お互い子供で、初めてで、気持ちよかったかなんてよくわからない
トーコが苦痛を感じないようにするのでいっぱいだった
「なに?オビト?どうしたの?」
「何が?」
「ボーっと天井見てるから・・」
「そうだったか?」
「うん。」
また、リンのこと考えてたんだろうな・・・
この空間では、オビトの体は私のもの、そう思っている私
でも、リンに会えばきっとオビトはリンのものになる
今だけ、この空間だけは、オビトと愛し合える
たとえそれが、リンの代わりでも良い
「ねえオビト、明日からまた任務でしばらくこれない・・」
「おまじないってやつか?」
「うん、ちょうだい?」
トーコは、任務の前は〔おまじない〕といって、キスマークをねだる
くるっとトーコの上にかぶさり胸の上辺りを軽く噛む
それだけでトーコからは甘い声がする
「おい、まだ足りないのか?」
足りない・・・もっとオビトが欲しい
「うん・・・オビトは?」
トーコにジュッっと吸い付き赤い痕を残す
「あっ…」