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短編集【R18】

第5章 幼馴染みは私に依存してる




____


「りんこ、帰ろ。」




いつも通り、りんこの教室に凌が迎えに来た。




『うん!』


「今日学校どうだった?」


『もうずーっと眠かった!あと数学。意味わかんない。』


「んふふ、授業中絶対ねてたでしょ。」


『寝てないですー。』


「あ、嘘だあ。目線が斜め上向いてるもんバレバレだって。」




二人で話している途中にりんこのスマホに通知が来た。




『LINEだ。誰からだろ。』




スマホを確認したが返信しなかったりんこに凌が聞く。




「返信しないの?」


『あ、うん。後からでも大丈夫だって。』


「…だからさ、分かるって。また斜め上向いてる。誰からなの。」


『え、や、ほんとだって。ほら、もうすぐ凌の家だし。早く帰ろ____。』




凌がりんこの手からスマホを奪う。

“りんこちゃん、今日はありがとう!”




「…は?あのさあ、ほんと何がしたいわけ。なんで佐藤とLINEしてんの?なに?“今日はありがとう”って。なに?“りんこちゃん”って。僕のことそんな怒らせたい?」




りんこは焦る。




『委員会の事についてだよ。必要以上に話してない。LINEしてこなくていいよって言ったもん!』


「けど今LINE来てるじゃん。ああああ、もう無理。来て。」




りんこの腕を掴んで引っ張る。




『え、ちょっと!凌、どこ行くの?』


「僕の部屋に決まってるじゃん。うるさいから少し黙って。」


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