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あなただけには敵わない

第7章 停学明け


「カルマくん」

「ん?どうしたの?」

「これあげる」

「ミサンガ?」

「そう!手作りなのお願い事して一緒にはめよ」

ゆいなちゃんは足首をさりげなく見せてくれた

「マジ?」

「これならバレないかなーって考えた結果なんだけど…ダメ?」

「ううん、いいけど」

「よかった!じゃあつけてあげるね!お願いごとして!」

ゆいなちゃんに言われて

俺は願い事を心の中で呟いた

“喧嘩できますように”

ゆいなちゃんにやせ我慢させたくないから

たまには喧嘩もして

お互いのことちゃんと知りたい俺の願い

「なんてお願いしたの?」

「内緒」

「んーじゃあ切れたら教えてね」

「ゆいなちゃんもね」

「うん!約束」

「約束」
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