第14章 いつの間に
聞けば私が家出した日から毎日お父さんに会いに来てたらしい
そんなことも知らず私はカルマにキレた
そんな自分が恥ずかしくて恥ずかしくてたまらない
「いやーカルマくんはほんといい子だな〜」
「お父さんったら毎日カルマくんは待ってるのよ」
なんでそんなに仲良くなってるの?!
「カルマくんなら父さんは認めてやる」
「どうも…ありがとうございます」
「話は以上、カルマくんどうだつりでも行くか?」
「あ、いいですね」
なんか…なんか…納得いかない!!
「なんであんなに仲良くなるの、やだ」
「やきもち?」
「やきもちだよ、やだ。カルマは私のなの」
「かわいい、俺は世界一ゆいなのこと愛してるから頑張ったんだよ、褒めてよ」
なぜかカルマが私の家に泊まることになって
部屋はさすがに別々にされたけどね
「…ありがとう」
カルマの頭を撫でた
カルマは嬉しそうに笑って私を抱きしめた
「うん、これからも何かあったら俺が助けるからね」
「どうせなら同じ部屋が良かったね」
「また俺の家おいで、それにこういうのもありじゃない?」
「んー私はそばにいたいな…ねぇ他の子見ちゃダメだよ」
「ほんっとかわいいなにその甘えかた、見るわけないでしょこんな天使が目の前にいるんだから」
チュッとキスされた
「もっとしよ、?」
カルマは顔を赤くして私の目を見た
「どこで覚えたの…そういうの…」
カルマと私の距離が近くなる
あと数センチ…数ミリ
コンコンコン
「カルマくん、ちょっといいかなってゆいなもいたのか」
「あーはい!お父さんの無茶振り付き合わせてごめんって謝ってたの!!じゃあ私部屋に戻るね!またなんかあったら言ってね!」
逃げるように私は部屋を出た
最悪のタイミング
もー空気読めないのあの人ってば
赤くなるカルマ…かわいかったなぁ