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あなただけには敵わない

第13章 すれ違い


好きじゃないなんて言わないで

もしも好きじゃないなんて言われたら…

怖くて涙が出そうになる

溢れそうな涙を頑張って止めた

止めなかったら泣いてしまうから

するとカルマは

「好きに決まってんじゃん」

なに当たり前のこと聞いてんの?みたいな顔をしながら言うから

安心して涙が出てきた

「えっなんで泣くわけ?」

「だ、だってぇ…」

「ごめん、俺が言いすぎた、不安にさせてごめんね」

カルマは私を抱きしめて背中を撫でながらそう言ってくれた

「ううん私のほうこそごめんなさい、たくさん嫌なこと言ったからっ」

「俺はゆいな一筋だから浮気なんかしてないしするつもりもないから安心して」

じゃあどこに行ってるの?

誰と会ってるの?

「そんな顔しないで、俺が会ってるのは男の人だから」

「本当に…?」

「あ、女の人もいる時はあるか」

「えぇ!?浮気〜」

「違うって、ほら俺の顔見て、浮気してると思う?」

「…思う」

「え!俺の信頼感ゼロじゃん」

「女の人と2人っきりで会わないで」

「2人っきりで会ったことないから安心しなよ、俺はいつでもゆいな一筋だから」

「約束破ったらカルマのこと嫌いになるから」

カルマは優しく笑って

私の頭を撫でた

いつの間にかカルマのミサンガが切れていたことに

私たちは気づかなかった
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