第13章 すれ違い
座ったはいいけど
沈黙がつづいた
座らせたのカルマのくせに
何で何も言わないんですか!
話があるから引き止めたんじゃないんですか!!
お互い怒ってるから目も合わせないし
こんなのいなくても一緒じゃないですか!!
「明日」
「え?」
「明日家に一緒に行く」
「え?」
どういうこと?
「だから明日ゆいなの家に行くって言ってんの」
「なんで?なんで帰らなきゃいけないの?」
別れたいんですか!?
別れたいんですか!?
「なんでもいいから行くよ」
「なんでもよくないよ!!なんで…なんで…なんで私の気持ちわかってくれないの!」
「じゃあゆいなの気持ちってなに?俺は俺なりにゆいなのためを思ってやってきたはずなんだけど、なにが不満なの?」
なにが不満か聞かれたら
1番に思いついたのは
「隠し事するところ」
「そんだけ?」
「それから…ひとりでなんでもやろうとするところ」
違う
違くはないけど違う
私が言いたいのは
「女の子と仲良くて…私が彼女なのにクラスメイトの子の方が彼女っぽいところ!」