• テキストサイズ

もう1人の器【呪術廻戦】

第1章 序章 約束


「言わんくてもええよ



またすぐ…会え……る」



握っていた手から不意に力が抜けた



「おいっ!」



呼び掛けても反応がない



「…死ぬな……



俺をおいて逝くな!」



宿儺の目から大粒の涙が溢れた



女の顔に涙が落ち血を洗い流していく



宿儺は女の顔についた血と涙を拭った



「顔を見たのはいつぶりだったか…」



自分の奥底に隠していた気持ちに気づいてから



宿儺は愛しているこの女の顔すらも



ろくに見ることができなくなっていた
/ 66ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp