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裏夢短編集 【第五人格】

第10章 愛及屋烏 【占い師】



×××

次の日になり、虚しさだけが私の胸に残った。

起きて、食堂に向かうのが怖い。今日は部屋で食べよう。

こういう日に限って試合はイライさんと被る。

イライさんは私に向かって微笑んで、こう言うんだ。

イ「初めまして。私はイライ・クラーク」

『初めまして。“クラークさん”私は……』

その時、声が掛かる。

機械技師のトレイシー・レズニックだ。

ト「おーい!2人ともー試合始まるから準備して!」

『ぁあ、ごめんごめん!今から準備する!』

イ「…分かりました。」

『私の名前はルイスだよ。クラークさんよろしくね』

そう言ってトレイシーの元へ走り去った。

イ「……何処か懐かしくて何度も聞いたことのある名前…」

ルイス…その名前は初めて聞いたはずなのに、初めてじゃない気がする。


_____貴方は知らなくていい


(終わり)
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