第7章 いつか夢見る[ドレーク夢]
君はいつも俺の心を暖かく照らしてくれる。
君と過ごす時間は何よりも穏やかで、日々の騒がしい世界も忘れられる…
俺が普通の男なら…こんなに悩まなかっただろうか…
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[ドレークさんっこっちです!]
今日は久しぶりにドレークさんに会えた、偶然だとしてもとても嬉しかった。
でも彼は少し儚げな笑みを浮かべ私を見つめる、その笑みに胸が苦しくなった。
ドレーク[久しぶりだな…元気だったか?]
[私は元気ですよ、ドレークさんは…?]
ドレーク[俺もまぁ、この通りだ]
たわいも無い話をして、お互いの近況を話し合い、たったそれだけでもとても楽しかった。
[ドレークさん、もう行かれるのですか…?]
数時間後、彼のでんでん虫が鳴り表情からしてきっと仕事だろう。
ドレーク[すまないな、少しだけでもこうして話せてよかったよ]
(良くはなかった、本当はもっと話したい。君ともっと過ごしたい。そんな気持ちが俺を重くこの場に留めさす…でもダメだ)
ドレーク[ユフィ、元気でな…]
[……はい、お元気で…]
本当は去っていく彼を追いかけて抱きしめて、行かないでと叫びたかった。
だけど、それは出来なかった…だって私は追われている。
ALIVEONLYだとしても、捕まればもうきっと会えなくなる。
そして、彼は海賊で…海軍なんだもの……
[…私が普通の女の子だったら…こんなに苦しくなかったのかな…]
愛しています…
私の呟きも姿の見えない彼にも、周りにも聞こえない。
涙を拭きながら立ち上がる彼女を影から見ては_
ドレーク[…お前が好きだ…、ユフィ……]
お互いに想いあっても結ばれることはなく、いつか夢で逢えたなら…どうか醒めずに幸せな時間を過ごさせて__