第19章 ※甘い夜
杏寿郎はの目を見ながら腰を動かし始めると、すぐにから甘い声が漏れる。
「あっあっあっあっ・・・んーー。ふっふっ・・・んん・・あっ」
杏寿郎はゆっくり奥をこつこつと当てていく。は目に涙をためながらどんどんとろりとした顔になっていく。杏寿郎の方もあまり余裕はなく、自分でも顔が惚けてくるのが分かった。
「あーーっ、あっあっあっ きょう・・じゅ・・ろ・・きょう・・じゅろ・・。んーーっ。あっあっあっ」
は時折苦しそうに目を細めながら、縋るような目で杏寿郎を見て何度も名前を呼ぶ。
「あ・・。。。奥・・きもち・・いい・・か?」
杏寿郎は自分の名前を呼ぶの甘い声と、腰を振りながらの名前を呼ぶ自分の声で頭が熱くなり、さらに興奮した。薄く開いた唇をぺろと舐める。
「うん・・うん。ね・・もっとくっついて。」
杏寿郎は自分の方へ手を伸ばしながら微笑むを見て目の奥がかっと熱くなる。そして視界が一瞬暗くなるほどの眩暈。両手でぎゅっとの背中を抱きしめ、少し乱暴にの口に舌を入れる。
もしっとりと汗ばんだ大きな背中に腕を回す。
腰の動きはどんどん速くなっていき、の目からは涙が零れおちる。
杏寿郎にふさがれた口からは、悲鳴のような嬌声が聞こえ始めた。その声もまた頭の奥を熱くしていくが、頭の片隅に散らばった理性をかき集め、一旦口を離し、を見る。
涙の筋が何本も頬についていたが、杏寿郎と目が合うとふっと口元が綻んだ。
「、、あと少し頑張ってくれ」
「ん …。」
小さな声で返事をし、杏寿郎の鎖骨辺りに顔を埋める。少しつらそうなことは分かったが、もう止めることはできず、さらに激しく腰を打ちつけていく。
の爪がぎゅっと背中に立てられ、
「あっあ、きょ…じゅろ…もう…あ、あ……っ!!んーーっんっ」
ひときわ苦しそうな声が漏れる。
ぐにゅぐにゅと中が動き、ぎゅーっと締め付けられる。