第19章 ※甘い夜
仕方なしに、杏寿郎は「ほら」との手を取り、自分の下腹部を触らせた。先走りの液がかなり出ており、鈴口の周りの褌はしっとり湿っていた。熱くビクビクと脈打ち、芯を持ったそれはもうずいぶん前から硬くなっている。
がそっと手を触れて確認するが、全体がよくわからない。・・というか、かなり大きく感じる。
「杏寿郎・・・これ、どこまで?・・見てもいい?」
「・・どこまで?・・見てみるか?・・恥ずかしいが、いいだろう。お互い様だからな。」
するりと褌を外し、陰部を露にする。六寸を超える程あるだろうか、青筋が立ち、脈打ちながら下腹に付くくらいそそり立っていた。
「杏寿郎・・・これ?え?これが入るの?大きくない?」
「それは褒められているのか?・・・いいか。。入れるだけではない。入ったら動かすんだ。」
「・・・。」
不安そうなの顔を見て、杏寿郎はにこっと笑い、抱きしめる。
「。今日はここまでにしよう。無理にしなければならないものではない。」
「まだまだいくらでも時間はある。少し恐怖心が薄らいでからでいい。
「待って、待って。」
は慌てて杏寿郎の首に抱きつき、耳元で囁く。
「私・・続き・・・したい。一緒に気持ちよくなりたい。」
杏寿郎は大きく息を吸い、ふーーーッと吐きながらを抱きしめる。
「・・・・・君は・・。もう本当に途中で止めてやれないぞ・・。」
「杏寿郎。私、痛くてもいい。杏寿郎が欲しい。・・・私も待ってた。」
「・・では、続きだ。」
の言葉を聞いて、抱き締めている腕にさらに力を込める。