第18章 ルビーの指輪
「いい返事が聞けて良かった。」
「今度は、結婚指輪を一緒に買いに行こう!」
「はい。」
「ではまた明日。・・・父上にも報告に行かねばな。」
をそっと降ろし、唇に触れるだけの口づけをした。
「別の家に帰るのも後二か月だ。一人にして申し訳ないと思っている。きちんと戸締りをするんだぞ。」
「はい。分かりました。ありがとう杏寿郎。」
「ああ、ではまた明日。」
杏寿郎はもう一度をぎゅっと抱きしめ、にこっと笑った後、すぐに姿が見えなくなった。
はその夜、何度も指輪を見て幸せな気持ちに浸った。
次の日二人は、結婚について槇寿郎へ報告した。
若すぎると言われたが、もう3年も想い合っていることは分かっていたので、最終的には了承してもらった。
祝言までの2カ月間 2人で指輪を選んだり、準備をしたりあっという間に過ぎた。
には家族がいないので、ごく身近な親族と鬼殺隊の人達を招待した。
皆で主役の2人が幸せそうに笑っているのを眺め、楽しく食事をしたり、談笑したりし、新しい夫婦の門出と末永い幸せを祝った。