第15章 誕生日
「ふふっ…実弥さん、力持ちですねっ」
「星波くらいなら持ってるうちに入らねェ」
「そんなっ風弥じゃないんですからっ」
クスクスと笑う星波を連れて再び風呂場に向かう。
優しく星波を洗ってやり丁寧に拭くと、先に戻ってろォと言った。
「…?」
不思議に思い風呂場を覗き込むと、実弥は汚れた下着を洗っていた。
「…!?実弥さんっ!?」
「向こうで他のと一緒に洗ったり干したりはできねェだろォ」
「それはそうですけどっ!自分でやりますっ」
「もう終わったぜェ。また着てもらいたいから大事にしねェとなァ!」
ひひっといたずらっ子の様な顔で笑う実弥。
「もうっ実弥さんたら…恥ずかしいですぅ…」
照れる星波の頬に口付けをして、寝室へと歩いていく。
「さ、寝るかァ!」
「そうですねっ」
実弥と星波は布団に入り、就寝した。