第14章 入籍
煉獄家に帰り湯浴みを済ませ、その日は早々に眠りについた。
次の日朝餉を食べていると槇寿郎が口を開いた。
「それで、祝言はいつにするんだ?場所はここでいいよな?」
「いえそんなっ!杏寿郎さんや千寿郎くんを差し置いて先にこの家で祝言をあげさせてもらうなんて、恐れ多くてできませんっ。間違った噂が流れて御迷惑になってもいけませんし…思いを寄せておられる女性たちが勘違いをしてしまい悲しむかもしれません…」
「安心しろ!俺は結婚するつもりはない!」
「「…え?」」
槇寿郎、千寿郎、不死川が杏寿郎の想いを察して複雑な表情をする。