第13章 新生活

「も、もう戻ってもいいですか？」

「このまま戻らせるわけねぇだろォ…」

不死川は抱きしめたまま星波を自分の上に乗せると、口付けをしながら抱きしめていた手を下へ移動させ、スルスルと寝巻きの裾をあげ、星波の膝を曲げる。

「実弥さんっ？」

されるがままの星波の身体を掴みグイッと上体を起こさせると、寝巻きの前に手をかける。

露になった身体を真下から見上げられ恥ずかしい星波は顔を背けるが、不死川の両手で膨らみを包みこまれ、

「だめですっっ」

思わず見た不死川と目が合うと、吸い込まれるような不死川の瞳に目を逸らせなくなる。

「だめか？」

少し考えた星波だったが、

「だめですよっ！」

いそいそと不死川から降りて寝巻きを整える。