第13章 新生活
離れができるまでの間は星波が使っていた一室を使うことになった。
2組の布団を敷き、星波、風弥、不死川の順で川の字で横になる。
たっぷりお乳を飲んだ風弥はぐっすりと眠っていた。
「煉獄家のみなさんには、感謝してもしきれませんね。」
「あァ」
「私、正直言うと、風弥をひとりで育てていけるかすごく不安だったんです。でも、実弥さんに槇寿郎さん、杏寿郎さんに千寿郎くん…こんなに素敵な方々と一緒に育てていけるなら、きっと風弥も素敵な子になりますね。実弥さんとこうして一緒にいられて、私幸せですっ…」
(はぁ…こういうところなんだよなァ…)
「星波。」
「はい」
「こっちにこい」
こいこいと手招きしている。
「…??」
星波は不思議に思いながら不死川の布団の横まで歩いていくと、正座をする。
「違ェ」
「ひゃっ!?」
不死川がグイッと星波の腕を引くと、バランスを崩した星波が不死川に倒れかかる。
「抱きしめさせろォ…」
ぎゅうっと抱きしめられて心臓がバクバクの星波。