第9章 柱稽古
不死川side
いつもの甘味屋に立ち寄ったら、星波と煉獄がいた。
柱訓練が始まってから、星波が参加しない理由が気になっていたが、星波と煉獄が祝言を挙げるという噂を聞いた。
どうやら星波は鬼殺隊を引退するらしい。
志半ばで引退するようなやつだったか?と思ったが、鬼狩りに行けなくなった煉獄との間で何かやり取りがあったのだろう。
煉獄と楽しそうに笑う星波を見て安心したが胸が痛んだ。
でもこれでいい。
恋だ愛だと現を抜かしている場合ではなかった。
星波、お前は煉獄と幸せになれ。
安全なところで暮らせ。
そこには絶対に俺が鬼なんて来させねぇから。