第6章 日輪刀
「おいおい、星波が泣いてるじゃねぇか。」
突然現れた宇髄が割って入る。
「今回のことは俺の責任だ。呪詛のことはしょうがねぇ、星波のことを責めんな。星波を助けた不死川も何も悪いことはしていない。星波は誰のもんでもないしな。」
「うむ…そうだな。困らせて悪かった。全て承知の上で協力し、星波への気持ちを誓ったはずなのに、どうもこの嫉妬心というものは厄介なものだ。不甲斐なし!修行が足りんな!」
「いえそんなっ謝らないでくださいっ!悪いのは私ですからっ…」
「宇髄さん煉獄さん…星波さんを虐めてるんですか?」
ゴゴゴゴゴォッッと音が聞こえてきそうな迫力でしのぶが近づいてくる。
「あ、いや、そのこれはっ…」
「しのぶちゃんっ違うのっ大丈夫!では、宇髄さん、杏寿郎さん、お大事にっ!!しのぶちゃん行きましょうっ!」
そう言うとそそくさとしのぶを連れて離れて行った。
その後アオイの仕事を手伝ったり、未だ目を覚まさない炭治郎たちの看病を手伝ったり、きよなほすみにお茶をいただいたり、なんやかんやしているうちにかなり時間が経ってしまった。
もうお昼すぎ…早く帰ろう。
そうして星波は自身の屋敷に向かった。
ドンッ
意識が遠のいていった…