• テキストサイズ

夢幻泡影【呪術廻戦/伏黒 恵オチ】

第3章 はじまりのプレリュード【両面宿儺】


「イヤな予感、する。今も。この学校が一番強い。だから、メグが追いかけて。回収だけなら、メグ一人で大丈夫でしょ? わたしは……残る」

 残って、学校にいる呪霊の数を減らす。

「けど……」

「平気。どうせザコばっかり。このままここに呪霊が溜まりすぎるのもよくないし、数が増えすぎるのも後々面倒。だったら、今 減らせるだけ減らしておく」

「そう、だな……」

 イヤな予感。伝染してしまったのか、伏黒の胸にも波紋が広がる。

 けれど、今、『虎杖を追いかけない』という選択をすることはできない。
 詞織に『ついて来い』と言うこともできない。もともと、これは伏黒一人の任務だ。

 それに、詞織は二級呪術師で、この学校と周辺にいるのも、最大で二級呪霊。
 二級呪術師ならば、二級呪霊は問題なく祓える。

 そこまで考えて、伏黒は決断を下す。

「分かった。無理するなよ」

「うん」

 名残惜しさをその場に残し、伏黒は虎杖に感じた呪物の気配を追った。

* * *

/ 381ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp