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【ONE PIECE】私の居場所~アナタの隣に居たかった

第12章 友達からのお願い事


『何で私なの?』

「ゴメンね。頼める人が他にいなくてさ~」

『だからって…』

海の上を軽快に進む世界政府の船。その船上では方や優雅に紅茶を嗜む男、方や怪訝な顔で男を見る女。不満丸出しの女ではあるが友人の頼みということもあり付いてきたものの納得はしていないようだ。

まぁ船に乗っている時点でもう引き返せないのだが…



──数時間前



「ミスティー!!」

『コリン?』

「久しぶり!元気だった?」

例の件で担当者が到着したとスパンダムに呼ばれ長官室に来てみればミスティの数少ない友達の1人コリンが嬉しそうに駆け寄ってきた。

『任務要請ってコリンのところだったの?』

「ん~僕の所って言うかまぁ、なんというか…うん、そうだね。」

何とも歯切れの悪い回答だ。

「おい、ミスティ、取り敢えず行ってこい!どうしてもお前が必要とのことだ。」

『え、内容は教えて貰えないんですか?』

「実は時間があまり無いから移動しながら僕が説明するよ!」

「と、いうことだ!さぁ、さっさと行ってこい!」

『はぁ…』


──


事情も聞かされず船に乗せられ今に至る。

「もう、僕達のとこじゃお手上げなんだ~」

その割には呑気な感じがするのだが、CP8でお手上げってどんな任務なのか。

『CP8の全勢力を持ってしてもダメなら余計に私じゃ無理なんじゃない?』

「いや!ミスティならいける!ってかもうミスティしか居ないんだよ!」

コリンの勢いが急に増し力説されるが、肝心の内容が分からない。

「今回の任務条件が強さは勿論、加えて女性。女性はCP8の中にも何人か居たんだけど…」

『けど?』

「品位が無いって理由で現場で外されたんだ。」

『は?』

「ほら、諜報部員って真似は出来ても元々無いものは中々…ね?品がないって外されたのはまぁ、あながち間違いじゃないし。」

コリンは納得するように頷きながらミスティに説明した。

『え、なら私もきっとダメよ!』

「ミスティは大丈夫だよ!貴族の出なんだから!」

『え、何で知ってるの?』

「諜報部員の経歴なんて調べればすぐ分かるよ!今回は急ぎだったから思いついたミスティの情報を本部で調べた!」

そうだったと納得したミスティ。

『で?肝心の任務の内容は?』

「それは…」
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