• テキストサイズ

【ONE PIECE】私の居場所~アナタの隣に居たかった

第10章 砂の王国での出会い


『あっつ…』

港に降り立ったミスティを猛烈な暑さが襲った。

『流石、砂漠の島ね…』

暑さが苦手なミスティには不向きな場所ではあるが、どうしても行かなければならない所がありこの砂漠の地に赴いた。

(…会わなければならない相手が居るってことの方が合ってるかな?)

ミスティはそう思いながら、広大な砂漠の地へ足を踏み入れた。



ここは偉大なる航路の前半にあるサンディ島。世界政府創設に関与した20の王族の内の1つ、ネフェルタリ家が治めるアラバスタ王国である。広大な土地を大半を砂漠が占めているが、首都アルバーナを始め、偉大なる航路でも有数の文明大国で人口は1000万人に至る。

今ミスティが居るここナノハナも活気に満ちた町である。ナノハナはサンディ島南部サンドラ河口東側にある港町だ。交易が盛んでアラバスタの玄関口と言われている。

香水が有名と聞いてはいたが、成程と思わせる軒店の数と良い香りが町中からする。

(カレンを連れてきたらはしゃぐこと間違いないわね)

喜ぶカレンを想像しながらミスティは任務に就いた。


──

『有難うございました!』

「おぉ、気をつけてな~」

ミスティはペコッとお辞儀をしお礼を言った。
今回ミスティが用があるのは首都アルバーナではなく、先程まで居たナノハナの対岸にあるエルマルとエルマルの真北50kmに位置するユバを越えたレインベースの2つの町。

対岸に行くには船が必要だった為、ナノハナから出港する商人を見つけエルマルまで乗せて欲しいと頼んだ。

『酷い…』

目の前には人が居ないことが明らかな、かつては"緑の街"と呼ばれる程の場所であったがサンドラ河の衰えと共に枯れ果てたエルマルがあった。

何か臭うアラバスタ王国の状態。世間は国王軍と反乱軍の戦いによる飛び火が各地に広がっているように思っているのだろうが、実際は違うとミスティは思っている。原因は海賊なのだ。ミスティの目的の為、内情を探る過程で辿り着いた結論。世界政府の力を使えばあっさり解決出来るのにそれをしないのには理由がある。様子を伺っているのか首を突っ込めば都合が悪い事があるのか…

『何とか力になりたい…』

運が良ければ今回の用と併せて探れるかもしれないと淡い期待を持ちながらミスティは目的の場所へ向かった。
/ 398ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp