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【ONE PIECE】私の居場所~アナタの隣に居たかった

第8章 CP9最強の男


──タッタッタッ

エニエス・ロビー内を軽快に駆けてゆく女。馴れた様子からこのルートでのランニングを習慣として月日が経っていることが容易に分かる。




『…今日は晴れか。』

いつもの場所で女は立ち止まり腰を下ろした。




司法の島と呼ばれるエニエス・ロビー。世界政府中枢に繋がる「政府の玄関」とされ、海底監獄インペルダウンや海軍本部と並ぶ三大機関であることは周知のこと。

しかし、要人の罪を裁く場所である為、本来民間人が立ち入ることは無いことから人々はその島がどのような島なのか知らない。

海の真ん中に空いた大きな穴のような滝があり、穴の中央に向かい本島が突き出すように伸びている。

女はその滝をじっと見つめている。滝と言っても所謂"癒し"のような山から小川に向けて清水が流れ出るようなものではない。轟轟という音を轟かせ大量の海水が流れているのがエニエス・ロビーの滝なのだ。



『夜が無いと星は見れないよね…』

エニエス・ロビーはその地形が謎に包まれている他にもう1つの謎が存在する。
年中夜にならないという特徴を持つ島であり、別名「不夜島」とも呼ばれている。晴れや雨等の天候はあるが、夜がない。



『…まぁもう気にならなくなったけど。』




女の呟きは目の前で轟く滝に吸い込まれ音にかき消された──
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