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【ONE PIECE】私の居場所~アナタの隣に居たかった

第7章 六式使いと覇気


長い訓練を重ね生身の人体を武器に匹敵させる程の武術。
その名は"六式"
人界を超える技とされ、これを極めた1人の強度は百人力に値すると言われている。
【指銃・鉄塊・紙絵・剃・月歩・嵐脚】の6種類が存在しこれを極めし者を"六式使い"と呼ぶ──



ミスティは先程コリンに言われた事を思い出していた。コリンは"今度は六式使いのミスティに会いたい"と言った。

(やっぱりバレたか…)

そう。彼女はまだ六式を会得出来ていない。先程のフクロウとの鍛錬では一応全ての技を使っていたが一部はまだ未完成。

そもそも、革命軍に所属していたミスティにとって六式なんて知らなかったので出来なくて当たり前。ただ、彼女はそれに近いものには馴染みがあった。

『私の覇気じゃまだダメだったか…』

ミスティは革命軍でドラゴンや幹部達から覇気を教えこまれ鍛えてきた。武装色の覇気と見聞色の覇気。

指銃と鉄塊は武装色、紙絵は見聞色、剃と月歩、嵐脚は元々のスピードでカバーしていた。ミスティは見聞色程、武装色の覇気が得意でないので指銃と鉄塊を使った時にバレたのだろう。

救いは覇気が六式の上位互換と考えられること。先程のフクロウの技を見てそう思った。覇気を鍛えることで六式も使いこなせるようになる。この際、もう一度2つの覇気を鍛え直しそれに対応出来る身体作りをしよう。ミスティはそう思い、自身のこれからの鍛錬メニューを考えるのだった。






──


「レン兄ぃ、さっきのどういうこと?」

「何がだ?」

「さっきのだよ!!ミスティには言われた通りに伝えたけど…六式使いって、ミスティ普通に使ってたのに。」

「アレで良い」

「えー、なんか僕、ミスティに喧嘩売るような言い方になっちゃったから嫌なんだけどー!!」

レインの意図と言葉の真意を知らないコリンは、帰路の船内でネチネチとレインに愚痴をこぼすのだった。
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