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【ONE PIECE】私の居場所~アナタの隣に居たかった

第7章 六式使いと覇気


『ハァ…ハァ…』

「おい、ミスティ!そんなもんか?チャパパ」

『…っ、剃!』

シュッ

『嵐脚っ!』

ドシュ

『指銃!!』

「紙絵"軟泥"…今度はこっちからだ!」

(また避けられたっ!?…っく、ヤバッ間に合わない)

『っ、鉄か…』

ドカーンッ!!

技を避けられたミスティは、体制を整え防御に入ろうとしたが間に合わずフクロウの一撃を左脇腹にくらい吹っ飛ばされた。

「まだまだだな!チャパパ」

「お~派手にやってんな!!」

「なんだジャブラか。ん?誰だ、おま…」

「ミスティ~~~!!」

「無視された、チャパパ…」

──

吹っ飛ばされたミスティはギリギリで受身をとっていた。しかし、朝から組手や手合わせを続けていた為、疲労が蓄積して起き上がることが出来ずに居た。

(…これがCP9なら情報を得る前に身体が死ぬ)

『はぁ…』

ため息をついて右手の甲を額にあて天を仰いだ。

「大丈夫?派手にやられたね。」

『…コリン?』

「お疲れ様!…立てる?」

コリンは起き上がろうとするミスティの腰に腕を回し手助けをした。

『有難う。見てたんだ。』

立ち上がったミスティは背中を擦りながら痛っと呻いた。

「用が終わったから僕達ここを離れるんだ。だからミスティに挨拶してから発とうと思って…あの人に連れてきて貰った」

コリンはそう言いながらジャブラの方にチラっと視線を向けた。

『そうだったんだ。…実力測定も兼ねて朝からここに居たの。で、この有様。』

「ふふっ。ミスティも十分動けてたけど周りが周りだからね。」

『私はまだまだ。基礎が出来てないことが分かったからまずは身体作りを見直すことにする。』

真面目だな…とコリンは思った。諜報活動に体術は有るに越したことはないがある程度で任務は出来るし、現にCP8にもそんな女性諜報員は存在する。生傷が出来ているミスティを見ながら申し訳なさそうにコリンは言った。

「…この前はレン兄ぃがゴメンね。」

『別にコリンが謝る事じゃ…ホントの事だし。気にしないで。』

「有難う…じゃあそろそろ行くね。今度は"六式使い"のミスティに会いたいな♪じゃあね!」

コリンはミスティにそう伝えると手を振り訓練場を出ていった。




──六式使い、ね。
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