• テキストサイズ

【ONE PIECE】私の居場所~アナタの隣に居たかった

第2章 自由を求めて


サボと一緒に海に出る約束をしたけど、すぐには出られない。

サボは兄弟の盃を交わしたエース君とルフィ君と一緒にトラやワニを狩ったり、街で暴れたり、たまにエース君とルフィ君のおじいさんのガープさんっていう人にしごかれたり…
いつも報告してくれるから様子は分かってた。

でもある日、バーバラから知らされた。
サボが家に連れ戻された…と。

なんでも街に居たサボをサボのお父様が見つけられたらしく、半ば脅しのような形でサボを連れて行ってしまったと。近くには巷で有名な海賊も居たらしい。

それから、サボと会えない日が続いた。婚約を破棄されているから訪ねて行ったところで面会は叶わない。

サボは無事なのだろうか…
殴られてたりしてないだろうか…
ご飯ちゃんと食べているだろうか…

ミスティは毎日サボのことを思って過ごした。


暫くしてミスティは両親に呼ばれ告げられた。

──新しい婚約者が決まった──

それは頭で描いていたサボとの未来が絶たれるということ。
ミスティはサボ以外の人との結婚なんて死んでも嫌だと思った。

でも、ミスティはまだ10歳の少女。話はミスティを置いてどんどん進んでいく。

(どうしよう…時間がない。でもどうしたら良いか分からない。)

遠くへ逃げようか?ダメだ…私の足なんかじゃすぐ捕まっちゃう。
どこかに隠れようか…あぁ、頼れる友達も居ない。




(俺はミスティと一緒が良い!!)



「サボ…会いたいよぉ」





「サボ…助けて」






「サボ…」







少女は今は会えない少年の名前を泣きながら呼び続けた。
/ 398ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp